サイディングプレカットとは
SIDING PRECUT
サイディングプレカットとは
サイディング材をあらかじめ工場で加工することで現場での作業をスムーズに行うことができます。
現場環境を快適に保ち、懸念されている職人不足にも対応できます。
FBシステムデジタルとは
従来は手作業で行っていたサイディングプレカットをデジタル化したのがFBシステムデジタルです。
建物を計測器で測定することで作業をより正確にスピーディに行うことができます。
導入のメリット①【粉塵】
住宅1軒建てるためには25ℓもの粉塵が発生します。
現場の手切り作業ではその粉塵が周囲に飛び散っている状態。環境にも健康にもいいとは言えません。
ご近所の洗濯物や車を汚してしまうこともあり、クレームにつながりかねません。
サイディングプレカットなら工場で切断してから現場へ納品するので、このような問題は発生しません。
導入のメリット②【騒音】
住宅建築に関するご近所からのクレームの一番は、騒音。
施工中の騒音は、引渡し後のお施主様の新生活にも影響を与えかねません。
サイディングプレカットなら、現場での切断作業がないので、騒音の心配は無用です。
導入のメリット③【スペース】
現場での手切りは、作業するためのスペースを必要としますが、サイディングプレカットなら工場で予めカットし、貼り付け順に梱包してあるので、狭小地でも作業することができます。
また、廃材やごみがほとんど出ないので現場をキレイに保つことができます。
導入のメリット④【作業時間】
従来の手切りの時間内で計測から施工まで行うことができます。
また、工場でのプレカットは天候に左右されることがありません。
サイディングプレカットの一連の工程は作業に要する人数が従来の手切りに比べて少ないため、今後懸念される職人の減少にも対応できます。
プレカットの流れ
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計 測
・最初に、プレカットをする建物の図面情報や外壁材などの仕様の打合せをします。必要な資料は「平面図・立面図・矩計図・仕様書・現場地図」と「外壁の割付け・貼り分け」などが分かる資料をご用意ください。
・このサイディングプレカットは建物すべてを正確に加工する「フルプレカット」となりますので、計測時には外壁に関係する電気設備工事や軒天工事、屋根板金工事を事前に完了しておく必要があります。
・計測時に最初にする作業は建物の基準となる「基準線」の設定をします。「基準線」は建物を測るための基準でもあり、プレカットをしたサイディング材を貼る時の基準にもなります。サイディング一段目の上端の位置を「基準線」として使用します。
・計測作業は作業者が1名で、3次元計測器とコントローラータブレット、専用のターゲットプレートを使用して計測します。
・現場計測は建物の面ごとに作業を進めます。一面を測る時間はおおよそ15分~30分、計測時間×面数が作業時間となります。
・図面と現場には必ず誤差があり、それを解消するために計測を行います。具体的には建物(躯体)の僅かな傾き、窓の正確な位置、配線配管の穴の位置、軒と外壁の取り合い、屋根板金の形状などを測ります。
・計測したデータは通信回線を使ってCADセンターへ送ります。計測作業とリアルタイムでCAD作業が可能なため、作業時間を大幅に短縮することが出来ます。
・「FBシステムデジタル」は建物を正確に計測することが出来るため図面データを必要としません。そのため図面データを入力する前準備を必要とせず時間の短縮ができます。また新築物件に限らず設計図面の無い「リフォーム物件」も対応が可能です。
CAD
・計測したデータは通信回線を使いCADに受け取ります。CADオペレーターは計測データに間違いがないかリアルタイムでチェックをします
・現場から転送された計測データをもとに、CADオペレーターは「外壁・サッシ・円開口」などを定義します。
・計測したデータはCADに自動入力されます。一般的な住宅であれば、30分~1時間ほどで加工データへの変換作業が終わります。
・加工データに変換するとサイディング材の正確な枚数が表示されます。必要枚数とロス分(予備材:2枚~4枚程度)をあわせた数量をメーカーに手配します。プレカットをすることで材料の過不足が無くなり、追加配送業務の軽減や材料の発注ロスなど多くの「無駄」を無くすことが出来ます。
プレカット
・サイディング材は運搬中に傷が付かないように梱包されて運ばれます。このままでは加工機にセットすることは出来ませんので梱包を取り外し表面が上になるように積み直し加工機にセットします。梱包材のゴミも工場で処分するので、現場はいつもきれいな状態を保てます。
・加工データをNC加工機にセットします。一般的な住宅の加工時間は4~5時間になります。
・加工されたサイディング材は、職人さんが貼りやすいように順番を考えてパレットに積み上げます。板と板を重ねると表面に傷がつくので緩衝材を間に挟んで梱包します。
・NC加工機は丸穴・四角はもとより複雑な形状も簡単に加工します。また大型の鋸刃でカットするため切り口がとても綺麗に仕上がります。
配送
・梱包された材料をフォークリフトでトラックに積み込みます。現場に置き場がない場合は小さなトラックに積んだまま貼り作業することも可能です
・面ごとに梱包されているパレットは、なるべく貼る面の近くに降ろすことで効率よく作業することが出来ます。
施工
・加工された材料は東西南北の面ごとに分けられて現場に搬入されます。材料の裏側には貼る位置を示す番号が印字されていますので、職人さんは番号通りに貼り付け作業を行います。
・加工されたサイディング材を「基準線」に合わせて貼ります。一段目を「基準線」にしっかり合わせることで二段目以降は調整もなく貼ることが出来ます。職人のスキルを必要としません。
・板と板に挟んである緩衝材は、あらかじめ用意した回収箱に入れて工場に持ち帰ります。汚れなどがないかチェックをして次の現場で再利用されます。
・サイディングを加工するスペースがいらないため狭小地にも対応が可能です。